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カルトゥーシュ (cartouche)
 古代エジプトで使われていたヒエログリフの文字(記号)の1つで、ファラオの名前を囲む曲線。古代エジプトではシェヌと呼ばれる文字であり、シェンを細長く伸ばしたものである。現在でも壁画などに描かれたファラオの名にカルトゥーシュを確認することができる。
 カルトゥーシュは小銃の実包を意味するフランス語で、英語ではカートリッジ (cartridge) にあたる。形状が似ていることからこのように呼ばれるようになった。
 カルトゥーシュは、もともとロープの象形文字であり"取り囲む"を意味していた。周りを取り囲み保護することからファラオの名前を囲み、保護しているのである。棒状の部分が結び目をあらわしており、名前は結び目の反対側から読み始める。
 カルトゥーシュでファラオ名を囲み始めたのはエジプト古王国第4王朝のスネフェルからとされる。
引用 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


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