コプト正教会
Coptic Christianity、Coptic Orthodox Churchは、キリスト教の東方教会のひとつで、紀元2世紀にエジプトで独自に発展した非カルケドン派(東方諸教会)の一派である。コプト教会とも。
なお、カトリック・コプト教会は東方典礼カトリック教会であって別の組織である。
伝承では1世紀(42年頃)にマルコがエジプト(アレクサンドリア)に立てた教会(アレクサンドリア教会)である。451年のカルケドン公会議ののちカルケドン派(現在のキリスト教多数派)から分かれた。
現在、エジプト・エチオピアおよびエリトリア・アメリカ・オーストラリアを中心に、総計5千万人のコプト系クリスチャンがいる。エジプトにおけるコプト正教会信者の割合は、統計上5%であるが、実数は1割であるともいわれる。20世紀にエチオピア正教会が分離したが、教理上の違いはない。
エジプトは憲法で信教の自由を保障しており、基本的にはムスリムとコプトの間で差別は無いことになっている。しかし少数派という現実とイスラームからコプトへの改宗が殆ど無理なのに対して、コプトからムスリムへの改宗は何の問題にもならないことから、ズィンミー制度の残滓に基づく差別ではないかと国内のコプト教徒を中心に批判を浴びている。
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