2005年7月9日 新聞のコラム転載
MY BEST CAT 府医ニュース 2005.7.13
 会場入口には、ペットフードなど、ペット用品関連の各企業がブースを連ね、熱のこもった製品紹介やサンプルの大盤振る舞いを行っているのを横目に見ながら、ショーのフロアに到着しました。キャット・ショーで猫達は、種別、長毛と短毛、更に生後8カ月以上の成猫、生後4カ月から8カ月未満の子猫、去勢避妊猫、等々のクラスに分けられ、4つのリンクで審査が繰り返されて順位が決定されてゆきます。

 ジャッジの寸評を聞きながら、美しい容姿に加えて、優雅な動作で自らをアピールする姿に、しばし見とれました。一方では、途中でくたびれてケージの中で寝入ってしまう猫もいれば、審査の連続にうんざりして逃げ出してしまう猫がいるというのも個性の差を感じさせ、ほほ笑ましい。

 ブリーダーにとってショtは試練の場でしょうが、単なる猫好きにとっては、普段見ることのできないような猫種や優良な猫を見る絶好の機会です。見事1位に輝いた猪は、ジャッジから高々と頭上に掲げられ、観衆の賞賛を浴びる栄誉に浴していました。

 帰宅した私は、ついまねをしたくなり、玄関まで迎えに出てきた飼い猫を高々と掲げて「我が家のベスト・キャットはあなたです〜!」

 突然のことに、我が家の猫(かつて瀕死の状態で海辺に捨てられていた雑種です)は、私の顔を蹴って、一目散に走り去ってしまいました。 (猫)