2008年3月15日 犬と猫の糖尿病
今日は大分暖かくなりました。バニラもベランダで日向ぼっこをしています。本当に猫は寒いのが嫌いなようです。バニラがベランダに出るようになれば春が来たということなのでしょう。
日本医師会新聞におもしろい投稿記事がありましたので転載しました。
犬と猫の糖尿病
日医ニュース 第1117号 208.3.20 『南から北から』より
確か15年ぐらい前のことだが、友人の獣医から、「糖尿病の犬に、人に使っているインスリンは使えるのか」という相談を受けた。「そんなこと、使ったことないから分からんよ」と返事をしようとした時、バンティングとベストのインスリン発見の歴史を思い出した。
 彼らは、犬のインスリンを人間に試験的に使用し、みごとに血糖を下げたわけなので、反対も当然できるはずである。「使えるよ」と返事をした。
犬種は覚えていないが室内でも飼える中型犬で、その犬がやたらと水を欲しがり、そこかしこで阻相(おしっこ)をするようになった、元気がなく体重も減ってきている、ということで友人に相談があったとのこと。
 犬の血液検査は後脚から採血するらしいのだが、血糖値が500mg/dl近くあり、糖尿病が原因だと分かった。問題は、人間に使っているインスリンを使って良いのか″量はどう決めて注射をしようか″ということである。そこで、私も勉強した。犬にはT型糖尿病が多く、猫にはU型糖尿病が多いそうである。人間でT型糖尿病の場合、体重kg当たり1〜0.8単位のインスリンを使う。「とりあえず中間型インスリンを1日2回4〜6単位、シリンジでおなかか背中に皮下注で打ってくれるかな」と返事をした。インスリン治療後、明らかに犬の体調は良くなり、血糖は200mg/dlに下がったそうである。友人は名医と言われたと威張っていたが、そういうこともあるのだな、と感心したのを覚えている。
 空前のペットブーム。ペットを室内で飼うことが多くなり、運動不足、肥満の犬、猫が増えてくるだろう。飼い主と同じように、日本中に生活習慣病、メタポリック症候群も多くなりそうだなと感じる。
 なお、くれぐれも、猫の糖尿病に安易にSU剤(スルフォニル尿素剤)は使わないように。まずは獣医の先生へのご相談を。 (一部省略)


ひもで遊んでもらっていましたが、疲れてきてひっくり返っています

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