2009年8月20日 運会動の夜(府医師会新聞 『本日休診』より)
・おもしろい記事が載っていたので紹介します。
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 若い猫はとにかく、すばしっこい。帰宅の際に注意深く開けた扉の、一瞬の隙を捉えて、弾丸のように外に飛び出すや、”焦げ茶色の塊は、あっという間に夜闇に溶けてしまった。

 とっぷり日も暮れ、疲れた重い足取りで帰宅したというのに。(お腹も空いているのに)「さあ、これからは自分達の番だ!」と言わんばかりに興奮する残りの猫たちをリビングへ追いやり、やれやれと、スニーカーに履き替え、懐中電灯と猫じゃらし、鰹節の袋を携えて逃亡者の後を追うことになった。

 猫は坂道を登り、近くの公園に向かう。距離があくと、歩みを緩め、誘うように戻ってくるし、追っ手が近づくとみるや、一目散に駆け上る。

すぐには公園に入らず、上り坂周辺を何度も行き来し、マリンバのように住宅街の飼い犬たちを順番に吠えさせる。汗だくで息を切らせながら、ヒソヒソ声で猫の名を呼ぴ、後を追うのだが、我ながら情けなく、滑稽だ。

とうとう、私がベンチに座り込んでしまうと、闇の中から足元に戻ってきて、鰹節を催促する。

 この間、約30分。最後は、私に抱っこされて玄関をまたいだ。

 「全く、いい大人が何をやっているのだっ?」
 『いやいや、これはね、肥満気味のあなたにとっても、効果的な健康法なのですよ』と、猫がささやいた。  
(猫)
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この暑苦しい時期にも押し入れに籠もって寝ています。本当に暑さに強いやつです。CATVの『アニマル・チャンネル』の解説者によればネコの祖先は砂漠地帯に住んでいたからだということです。


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