2012年5月18日 バニラの手術無事に終わりました
5月12日動物病院を受診しました。
レントゲン検査で両方の股関節が異常であることが分かりました。
特に左側の大腿骨頭部が悪い、おそらく7階から転落した後遺症だろうとのことでした。
手術したほうがいいとのことで手術することになりました。

『骨頭置換術ですか?』(一瞬、保険はないので相当かかるのか・・と考えてしまった)と聞いてしまった。
骨頭部を切除してもネコは4つ足なので体重は前足と後足に均等にかかるので負担が少ない。
人間では全体重が大腿にかかるので4つ足動物に比べ負担が大きい。

また、4つ足動物では腰部の筋肉が人間より頑丈なので人工骨頭は必要はないとのこと。
しかし、最近は犬で骨頭置換術は行っているとの話だった。(かなり費用は高い・・・・)

5月17日に手術となりました。
無事、手術終了。
 
左の大腿部の毛を剃られました。
同時に首にあった肥満細胞腫の腫瘤も切除しました。
そのため首にカラーをはめています。
すねてしまって呼びかけても後ろを向いてしまいます。
(行きつけの喫茶店の奥さんの話では、ネコは忘れっぽいので1週間くらいで機嫌が治るでしょうとのこと・・・)

手術時に大腿骨頭靭帯(円靭帯)が断裂していることが分かった。
この状態では股関節の亜脱臼を起こしているとの話だった。
   
これは人間の大腿骨頭部ですが、ネコでも同じで骨頭の頂上に靱帯があり、外れないようになっている。
これが転落事故の時の衝撃でちぎれたようです。 

抗生物質と痛み止めをのませるため、大好きなツナ缶に振りかけたがほとんど食べず。

そこで思い出したのが『簡易懸濁法』、この方法で溶解して口の中に入れることにした。

簡易懸濁法 
錠剤をディスポの注射器に入れ、それにぬるま湯を入れ2〜3分置いておくと薬が溶けてくる。
そこで注射器を揺すって均等になるようにかき混ぜる。
意外と錠剤はよく溶けるものだ。

バニラを妻が捕まえ、私が注射器を口の中にねじ込み、素早く口の中に溶けた薬を注入。
大成功!!!

しかい、無理に薬を飲まされたので、完全に機嫌を損ねてしまった。

来週の土曜日には抜糸をしてくれるとのこと。
もう2〜3日すれば元気になるだろう。
   もらった鎮痛剤『Onsior』 はインターネットで検索すると、犬猫専用の鎮痛剤とのこと。
進歩したものだ、人間用ではなく犬猫専用とは・・・。
しかし、治験はどのようにして行ったのだろうか、興味のあるところだ。
説明によるとこの薬剤は選択的にCOX-2阻害してプロスタグランディンの産生を抑えるようだ。胃腸障害少なく、ネコでは犬より鎮痛効果が強いとことだ。
 非ステロイド系抗炎症剤はCOX1と2の両方の酵素を阻害し、痛みの原因となるプロスタグランディンの産生を抑える。
プロスタグランディンは消化器に対しては保護作用があり、悪さばかりをするものではない。COX1を阻害するとその作用が障害され胃腸障害を起こす。従って、COX2だけを阻害する鎮痛剤では胃腸障害の副作用が低減される。
※術前検査結果 2012年5月10日 体重4.9kg
GPTが少し高値、人間と同じなら、脂肪肝だろう(肥満・・・)
Ht 38%  30-45%
TP 7.0g/dl  5.4-7.8g/dl
GPT 102IU/L 55IU/L以下
GOT  39IU/L 50IU/L以下
BUN 28.1mg/dl  10.0-38.0mg/dl
ALP 75IU/L  164IU/L以下

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