肺結核の外科適応 １．絶対的適応 　１）化学療法で菌陰性化の得られない者 　２）病巣が限局している 　３）手術に耐えられる肺機能がある ２．相対的適応 　薬剤耐性 　薬に対する副作用 　糖尿病などの合併症がありいった菌が陰性化しても将来悪化が予想される症例 ３．肺結核症に起因する合併症 　反復性喀血 　高度の気管支狭窄 　２次感染を繰り返す気管支拡張症 　気管支瘻 　膿胸など

結核Up　to　Date　101-104

多剤耐性肺結核の外科切除成績（１）

報　告　者	症例数	術　式	治癒率	術死
Pomeranz(1997)	130	全切 66区域 2	90%以上	2.3%
Leuven(1997) （南ア）	62	全切 35区域 1	80%	1.4%
Kir(1997)（トルコ）	27	全切 7	96%	0%
Sung(1999)（韓国）	27	全切 16区域 2	96%	0%
中島由槻(1996) （複十字病院）)	37	全切 14区域 1	89%	0%
中島由槻(2000)	108	全切 67区域 9	87%	0%

化学療法の領域　17(S-1):150-155,2001

多剤耐性肺結核の手術治療成績（２）

施　設　名	国立療養所近畿中央病院	結核予防会複十字病院	国立療養所東京病院
年　　　度	1980〜2000	1983〜1998	1990〜2000
症　例　数	25例 男16　女9	62例 男54　女8	19例 男15　女4
平均年齢	43才	男48才　女33才	43才
排菌停止率	92%	87.8%	74%

第７６回日本結核病学会総会　2000年4月