『結核という文化』 福田眞人著 中公新書
なかなか興味ある内容の本です。結核の歴史については断片的には雑誌などで読んだことはありますが、この本のように歴史をかなりきれいにまとめ、分かりやすく書いてあるものはあまりないかと思います。

結核がヨーロッパではどのように扱われてきたか、サナトリウム歴史、文学者、作家の結核・・・・などもりだくさんに書かれています。医学書ではないので非常に読みやすく、通勤の途中で読まれてはどうでしょうか?

正岡子規の『子規』がほととぎすのこととは知りませんでした。広辞苑を引きましたがまちがいなくそう書いてありました。
ほととぎす→血を吐く→喀血→結核、正岡子規は意識してこの名称を使ったのだろうとのことです。

おすすめの本です。

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