死菌か生菌か? FDA−EB染色
FDA-EB染色は、蛍光物質のFDA(fluorescein diacetate)が細胞内のエステラーゼで分解されると透過性のない蛍光物質となる。

結核菌をFDA-EB染色すると、エステラーゼ活性のある生菌のみが染色され、死菌の場合はEB(ethidium bromide)が核酸と結合して赤色に染色される。

生菌か死菌かを判別できるので有用性がある。

しかし慣れないと判定が難しい。
チューブ法
  @FDA液25μlとEB液25μlを菌液50μlと混合して室温で2分間放置。
  Aこの混合液1滴をスライドグラスに載せる。
  Bカバーグラスをかけて落射型蛍光顕微鏡でブルーフィルターを用いて観察。

スライド法
  @菌液を白金耳で直径10mm程度になるように広げて自然乾燥。
  Aバーナーで火炎固定をした後、FDA+EB混合液を十分染み込ませたろ紙片を静かに乗せて、37℃で イ ンキュベーション。
  Bろ紙片が完全に乾燥したらろ紙片を取り除き、市販のマニキュアなどを用いカバーグラスをかけて封入し観察。