抗結核薬の母乳移行について
Snider DE, et al:Arch. Intern. Med. 144:589,1984
薬剤母体投与量母乳への移行量(%)

乳児への摂取量(mg/kg/日)

乳児への治療量(mg/kg/日)
A/B(%)
INH
300mg
0.75−2.3
0.64−2.0
10
6.4−20
EB
15mg/kg
不明
0.51−0.86
15
3.4−5.7
RFP
600mg
0.05
0.085
15
0.57
SM
1.0g
0.5
1.4
15
9.5

結核UptoDate(南江堂)86ページ
妊娠と結核 
4.授乳について
 Sinderによる抗結核薬の移行調査
INH300mg内服で乳児の治療量の6.4〜20%
RFP600mg内服で乳児の治療量の0.57%(0.1〜20%)
EB15mg/kg内服で乳児の治療量の3.4〜5.7%
SM1g筋注毎日で9.5%移行
ATSは母乳への移行は微量で乳児に副作用がみることはないので可
服薬は授乳直後が望ましい。
母親の抗結核剤の内服で乳児に対する内服薬の予防効果はない
(※私見:本にはこのように書いてあるが、製薬メーカーは授乳には否定的な意見が多い。)