感染危険度指数にエビデンスがあるのか?
「結核院内(施設内)感染予防の手引き」には以下の記載があり使われているが・・・

感染危険度指数
 発生した患者が感染源としてどの程度危険性があるかを評価する簡易な目安として、「定期外健康診断ガイドライン」で用いられているものである。

つまり患者のガフキー号数(最低3回繰り返して検査したものの最大の値とする)に患者が発病後診断までの「呼吸器症状の持続期間(月単位)」を掛け合わせた値

例えば3ヶ月咳を訴えてきた患者が診断時の菌所見がガフキー5号であれば、3(月)×5(号)=15となる。この値によって感染源を10以上(最重要)、9.9〜0.1(重要)、0(その他)と段階分けし、その段階に応じた接触者への対応が規定されている。

「最重要」では集団感染となることが多いことが観察されており、したがって感染源として最も厳しい対応が接触者には必要となる。

現在の集菌法による検査ではガフキー号数はかなりいいかげんな値である。だから使われなくなった。
この感染危険度指数はあてにならない。しかもこの指数はだれかが苦し紛れにこれでいこうと提案して出来たものでエビデンスはまったくないという話も聞いている。