結接菌の塗抹染色法,分離培養法における成績表示法
日本内科学会雑誌89(5)2000
欧米では簡便記載法が主流
a:塗抹染色法
ガフキー号数
(拡大500倍)
検出菌数 
 簡便な記載法
全視野に0陰性 (−)
全視野に1〜4少数(十)
数視野に1
1視野平均1中等数(2+)
1視野平均2〜3
1視野平均4〜6
1視野平均7〜12
1視野やや多数(13〜25)多数(3+)
1視多数(26〜50)
1視野はなはだ多数(51〜100)
101視野無数(101以上)
b:分離培養法
表示記号
集落数に関する所見
集落数
集落を認めないもの0
+(実数)集落数が200未満のもの1〜200
2+(概数) 大多数の集落は個々に分離しているが
一部融合しているもの
200〜500
3+ 集落数が多く,初期には分離しているが,
発育につれほとんどが融合するようになるもの
500〜2,000
4+ 集落数がさわめて多く,培地全面を覆うように
なるもの
2,000以上
        (結核菌検査指針より転記)
表2.塗抹染色法の利点と欠点
利点
欠点
操作が簡便
迅速性に優れる
特別な装置を必要としない
感度が低く,検体1ml中104以上の菌数が必要。
結核菌か非結核抗酸菌かの区別がでさない
生菌か死菌かの区別ができない
チリなどを菌と誤ることがある(とくに蛍光法)
私見)とにかく集菌法になってからガフキー号数が多くなっている。換算しているというが多い印象である。簡便記載法に換えた方がよいと思う。

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