結核菌の同定法
@核酸増幅法アンプリコア結核菌に特異的なDNAをPCR(polymerase chain reaction)法で増幅して検出。
MTD
(amprified Mycobacterium Tuberculosi Direct test)
結核菌のリボゾームRNA(rRNA)を増幅して検出
A生化学的同定ナイアシンテスト すべての抗酸菌はナイアシン(ニコチン酸)を産生する。
結核菌と数種の抗酸菌*はニコチン酸を代謝できず、培地上に蓄積する。それを検出する。
*:M.africanum, BCG, M.ulcerans,M.siniae, M.cholonae
注)BCGについては本来牛型結核菌であるので陰性であるがBCG日本株については弱陽性との記載あり。(結核病学T基礎・臨床編 財団法人結核予防会 p221-222)
PNB培地増殖試験PNB(パラニトロ安息香酸)を含む培地では結核菌群は発意出来ない。非定型抗酸菌との区別に使える。
B核酸増殖法を用いない培養菌の遺伝子同定法DNA−RNAハイブリダイゼーション(アキュプローブ) 抗酸菌のrRNA上の菌特異的領域に相補的なDNAプローブをハイブリダイゼーションさせて同定を行う。
106個以上の菌を必要とし、適応は培養菌に使用する。
約2時間で結果が出る。
DNA−DNAハイブリダイゼーション(DDH) 培養菌の全染色体DNAを標識し、マイクロプレート内に固定した標準DNAとの間でハイブリダイゼーションを行い、菌種を決定する。
約6時間かかるが、抗酸菌18菌種の同定が可能。
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