開発中の抗結核剤
日本臨床56(12):102-105、1998
1.リファマイシン系薬
    RFB(リファブチン)米国では使用、日本ではAIDSのMAC感染症には許可
     RFPとの交差耐性がある、しかしあまりないという意見もある。
    RPT(リアファペンチン)
    KRM-1648
    FCE-2250,22807、CGP-7040、27557、29035、29861
    P-DEA
    SPA-S-565
    R-76-1
2.ニューキノロン系薬
抗結核剤としての適応はないが市販されているもの
    OFLX(タリビット)
    CPFX(シプロキサン、ロメバクト、オゼックス)
    SPFXL(スパラ)
    LVFX(クラビット)
開発中
    ガチフロキサシン
    CS-940
    Du-6859a
3.ニューマクロライド系薬
抗結核剤としての適応はないが市販されているもの
    CAM(クラリス):
    MACに対しては効果があるが、結核菌に対する効果は低いという意見もある。
開発中
    RXM
    AZM(アジスロマイシン)
4.フェナジン系薬
    CFM(クロファジミン):
    ハンセン病治療薬として古くから使用されている。この薬剤の誘導体が開発中。色素であるので皮膚の色素沈着が問題。
5.ピラジナマイド誘導体
    N-hydrooxy pyrazinamide
    N-hydrooxy pyrazinamide-4-oxide
6.ニトロイミダゾール系薬
    メトロニダゾール:
    分裂休止菌にも殺菌効果あり、RFPにより効果が増強される。
7.その他
    オキサゾリジノン、
    フシジン酸(内服薬1986年発売中止)、
    ビタミンK−コエンザイムQ誘導体、
    ジヒドロマイコプラネミンA、
    アミノ配糖体(アミカシン:抗結核剤としての適応はないが市販されているもの)
    抗結核薬封入リボゾーム製剤
    インターフェロン
    TNF
    IL2などのサイトカイン
*)現在の所、リファブチンとニューキノロンが有望で使用可能。
  マクロライドは少し期待薄。
  アミカシンは米国では使われているが日本での使用は古い文献しかない。

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