非定型抗酸菌症の治療について(2)
結核Up to Dateより(2000.4.1版)
 薬剤感受性検査ではRFP、INH、EBに対しては感受性を示さない。しかし臨床的には有効である。 CSは感受性を示すが、臨床的には有効ではない。したがってMAC症については薬剤感受性テストは役に立たない。
(ただしM.KansasiiについてはRFP感受性試験は有効である。)
@M.Kansassi、M.szulgai
毒力が強いが、RFP、TH、SM、EB、KMに感受性がある。このうち感受性薬剤3剤併用
菌陰性化後さらに1年間治療するのが望ましい。
TH、KMが使えないときはINH、EBを使用する。
RFP耐性の場合はCAM(クラリス)、SPFX(スパラ)またはクラビットを併用するのもよい。
AMAC、@以外の非定型抗酸菌
 RFP、INH、EB(薬剤感受性で耐性でも)を使用、さらにCAMを併用するのがよい。
日本での推奨療法は
RFP450mg/day、
EB750mg/day、
CAM600〜800mg/day、(1T:200mg)
SMまたはKM0.5〜0.7g×週3回(副作用の問題で使用は6ヶ月にとどめる)
上記で6ヶ月、その後は菌が陰性化するならさらに1年間、その後1剤または2剤で可能な限り続ける。一度に全部やめると再排菌しやすい。
注)SPFX、CPFXも有効であることが確認されている。
もとにもどる