諸種抗酸菌に対するoflo0xacin, levofloxacin,ciprofloxacin,sparfloxacinのin vivo抗菌活性
国立療養所南岡山病院内科 臨床検査科
vol.76 No.4 April 2001 357-362
感受性頻度

OFLX
1.56μg/ml
LVFX
15.6
CPFX
0.78
SPFX
078
M.tbc100%100100100
M.avium001340
M.intracellulare0000
M.Kansasii878720100
M.fortuitum100100100100
M.abscessus0000
M.cholnae27474733
 ま と め
 ニューキノロン薬であるOFLX,LVFX,CPFX,SPFXのin vitro抗抗酸菌活性を比較検討し,以下の結論を得た。

@いずれの薬剤もM.tbc, M.Kansasii, M.fortuitumに対して優れた抗薗活性を示した。

A菌種別に比較検討すると,遅発育菌に対してはSPFX の抗菌活性が最も優れていたが,M.tbcに対してはSPFX>CPFX>LVFX>OFLXの順に,M.kansasiiに対してはSPFX>LVFX>OFLX≧CPFXの順に抗菌活性が優れていた。
一方,迅速発育菌に対してはCPFXの抗菌活性が最も優れ,M.fortuitumに対する抗菌活性はCPFX>SPFX> LVFX>OFLXの順に優れていた。

B体内動態を考慮すると抗酸菌感染症治療において今回検討したニューキノロン薬4剤が適応となるのは結核症,M.fortuitum感染症,およびM.kansasii感染症,M.chelonae感染症の一部と思われる。
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