HTL(Hot tub lung)とMAC
結核 2008、83(2) 126-129
要約)
・ジェット噴流を使う24時間風呂(Hot tub)ではMACが繁殖しやすい
・MACがエロゾル化して吸入される
・屋外のタイプでは起こりにくい
・症状は咳嗽・呼吸困難・インフルエンザ症状(発熱、悪寒、頭痛など)、体重減少などで特異的なものはない
・胸部XPでは両肺野にびまん性の陰影、CTではすりガラス陰影、多発結節、呼気CTでモザイクパターン
・BALでCD4/8の増加(夏型過敏性肺炎では低下)、CD4優位、リンパ球増多
・Hot Tubの水からMAC検出が確定診断になる
・治療はHot tubの使用中止、ステロイドと抗酸菌症化学療法の併用
・感染か過敏性肺炎か結論はついていない
・死亡例は報告されておらず、予後は良好

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