結核菌と結核症の考古学 
結核85(5);465-475,2010
・結核菌のゲノム配列の解明、遺伝子変異の情報から結核菌の歴史が推定された
・結核菌はおよそ3万5千年前に出現した。
・さらに250万年前に非結核性抗酸菌から変異して人に適応したのが結核菌である。
・人類の移動とともにインド、オセアニア、中東に運ばれた。
・さらに東アジア、地中海沿岸、ロシア、北ヨーロッパに拡大
・変異北京株のmodern typeが中国中部、東南アジアに拡大
・日本、韓国では大部分がancient typeで中国大陸とは異なっている。
・縄文時代の人骨にはカリエス所見はなく、鳥取県の弥生時代移の遺跡の人骨にカリエス所見が見られた。
弥生時代に渡来人が結核も持ち込んだことが推測される。


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