予防内服がINH1剤という理由 m3comカンファレンスの回答より |
・予防投薬がINHの1剤だけで行われる理由についての回答 ・INHに対して、自然耐性菌が3/106存在 ・しかし、潜在結核感染治療では活動性の菌の量は106より少い ・6-9ヶ月終了までに耐性を獲得する危険は少ない ・発病すると空洞などの結核菌の量は106よりはるかに多く、1剤治療では、いずれ、耐性菌に置換 ・INH1剤で治療した場合、耐性がつく可能性は低いが、発病の危険をゼロではない(1/4に減らせる) ・QFT陽性、INH6ヶ月治療後の発病率は潜在結核感染終了後2年間で3%く程度(ほとんど感受性で発病) ・感受性結核結核患者の標準治療後の再発率も2年間で3%程度 ・結核治療では治療後のこのくらいの発病率は許容範囲 ・どれだけ治療すれば、有意に3%より低い再発率にできるのかわからない ・英国では、INH+RFPの2剤による潜在結核感染治療3ヶ月、というレジメンも |