T−スポット TB
ASAHI Medical 別冊2013.09.01
・ツベルクリン反応
 ・ロベルト・コッホのオールドツベルクリン
  ・結核菌の培養して濃縮、濾過したもの
  ・ロシアの獣医師グッドマン、アメリカの獣医師ピアソンが牛の結核に使用
  ・ワクチンとして人に使用して高熱、嘔吐などの全身副作用であり
・その後、ピルケ乱刺法が原型のツベルクリン反応、その後改良され100年にわたって行われてきた
・現在のPPDは1939年に開発された。
 ・多糖体、核酸、多種の蛋白含有されており、結核菌活性因子の精製に至っていない
 ・BCG、非結核性抗酸菌の蛋白抗原と類似性が高い
 結核に感染していなくても発赤、硬結等の反応が出る 
・結核菌だけに存在する抗原はないのか?
  ・ESAT-6とCFP-10は結核菌群と一部の非結核性抗酸菌に存在するが、BCG、MACを含む大多数の非結核性抗酸菌には存在しない
  ・結核に感染した人のエッフェクタT細胞からIFN-γ産生を強力に誘導する
・T−スポットは特異度の高いIGRA(インターフェロンγ遊離試験)
 ・検体に対して4つの刺激試験
  ・被験者自身の非特異的反応、被験者の細胞性免疫が正常かの判定、ESAT-6とCFP-10の2種に対する反応
・測定検体は18℃から25℃の温度管理、32時間以内の検査
QFT T-スポット
測定対象年齢 日本のガイドラインでは5才超 制限なし
血液検体の
提出法
専用の採血管3本分の全血
(0.8ml〜1.2ml)
ヘパリン管1本分の全血
(6ml以上)
検査でも用いる検体 全血 末梢血単核球
保管可能な時間 採血後16時間以内 採血後32時間以内
測定時間 約24時間 約20時間
測定方法 ELISA法 ELISPOT法
測定対象 IFNγ産生量 IFNγ産生細胞数
刺激抗原 ESTA-6、CFP-10、TB7.7 ESTA-6、CFP-10
抗原刺激時間 16〜24時間 16〜20時間
カットオフ値 0.35IU/ml 6スポット以上
引用:Nikkei Medical Autumn 2013
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