最近の結核集団感染2016年
東大阪市で結核集団感染、人材派遣会社の寮-50代男性死亡 2016年3月30日 日刊時事ニュース
 大阪府東大阪市にある人材派遣会社の寮で、建設作業員など 34 人が結核に集団感染、発病した 50 代の男性 1 人が死亡していたことが明らかとなった。
 会社の健康診断で発症の可能性を見落とされ、集団感染も発生したことから、市は調査に乗り出す方針。
東大阪市によると、男性は 1 月からせきなどの症状があり、2 月 2 日、建設作業員の人材派遣をしている会社の東大阪市にある寮に住む 50 代の男性が意識不明となり、市内の医療機関に搬送された。
 男性は、肺結核と診断、大東市にある医療機関に転院したあと、2 月 13 日に死亡が確認された。
保健所が今月 13 日、寮の居住者ら 20~60 代の男性 53 人を対象に健康診断を行うなどした結果、5 人が結核を発病しており、3 人が発病の疑い、25 人が感染していると確認された。
 市によると、死亡した男性は、去年 2 月と今年 1 月に会社の健康診断を医療機関で受けた際、いずれも肺に影が見つかっていておよそ 1 年前から結核を発病していた可能性があるという。
しかし「 就労可能 」とされ、男性は倒れる前の月まで建設作業員として現場に派遣されていたという。
 市は会社の健診を行った医療機関から詳しい事情を聴く方針で、集団感染の原因を調べるとともに、派遣先などに感染が広がっていないか、確認を進める。

渋谷警察署で結核集団感染か 2016年04月12日 NHKニュース
 警視庁の渋谷警察署で、去年末からことしにかけて署員19人が結核に感染し、このうち6人が発症していたことが分かりました。
 署員の一部は投薬治療を続けていますが、今のところ一般の人への感染は確認されていないということで、渋谷警察署が感染経路などを調べています。
渋谷警察署によりますと、去年2月、署内で留置していた60代の男性が体調を崩して死亡し、警察署では、去年8月になって肺結核が原因と分かったということです。
 その後、去年12月になって男性の留置を担当をしていた20代の署員が体調を崩して入院し、結核と診断されたことから感染が判明したということです。
 保健所からの連絡を受けて検査を行ったところ、ほかにも留置の担当者や亡くなった男性の解剖に立ち会うなどしていた、20代から60代の警察官や職員合わせて19人の感染が分かりました。
このうち6人が発症し、この6人を含む12人が投薬治療を続けていますが、ほかの人に感染するおそれはないとして通常の勤務にあたっているということです。
 今のところ一般の人への感染は確認されておらず、渋谷警察署は署員およそ80人に検査を受けさせて、感染の有無や感染経路などを詳しく調べています。
 渋谷警察署の小林仁副署長は「男性が肺結核で亡くなったと分かった時点で、署員に検査を受けさせるべきだった。結核に対する認識が不足していた」と話しています。
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