朝8時頃に起き、例のごとく簡単な朝食を摂り、カステジョンの市内を歩いてみた。昨日の騒ぎも収っていた。
泊めてもらったフラットの付近はオールドタウンでほぼ昔のままの建物がそのまま残っています。
しかし、最近では古い建物が建て直されているようです。しかし、大阪のように好き勝手なデザインは許されないようで町の景観は保っているようです。
スペインでもiPhoneの広告が出ていました。ここでは数社の電話会社が扱っているようです。
広場の横の市場と近くのスーパー(カルフール?)に入ってみました。(市場やスーパーに行くのは私の趣味ですのでご容赦ください)
日焼け止めクリームを買いました。さすがに、かんかん照りだと日焼けして真っ赤になってしまう。それから市場に行ってみた。
買い物を済ませた後、モレヤ(Morella)に行くことになりました。ここはスペインの古城としては有名なところであり、また7月の牛追い祭りではかなり有名なところです。
なぜここに行くことになったのかはもう一つ理由があります。
友達の生まれ故郷(彼女はスペイン生まれで英国人と結婚しロンドンに在住)で、しかもここの教会で彼氏と結婚式を挙げたとのことです。
思い出深い場所でぜひ来て欲しいということでした。
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モレヤの場所はカステジョンとビナロスの
中間の北方向の山にあります。
冬は寒く、雪が積もりそうです。 |
モレヤの途中でトイレ休憩に小さな村のレストランに立ち寄りました。
このレストランにくっついて教会があり、その一部が巡礼者用の宿泊施設になっていました。
ここから巡礼者が山道を登り、モレヤの教会に登っていくそうです。
また、モレヤからこのふもとの村まで牛追い祭りで牛が降りてくるそうです。
ここの地名はどこか聞くのを忘れたが、google earthで調べてみるとLa Vallivanaという所だろう。モレヤの城壁が見えてきた。
一山を超えるためのヘヤピンカーブに入ったが一車線工事中で交互通行になっており待たされる。
ここを超えればモレヤまでさほど時間はかからなかった。
モレヤ城は18世紀の王位継承戦争時に火薬庫に落雷し城の西側部分が完全に破壊された。フランスからの独立戦争(1808 - 1814)でフランス軍の攻撃とモレヤ解放に参戦した人達の大砲で砲撃された。カルリスタ戦争(1833-1876)ではここに立てこもったカルリスタ軍を政府軍が攻撃したため城壁にはたくさんの弾丸の跡が残っている。
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城の中央部のセロキア〈Celoquia〉の塔が、イスラム時代の面影をわずかに残している。 |
岩盤に大きな穴が開いています。大砲の弾の後か? |
初代モレヤ総司令官ラモン・カブレラ |
ラモン・カブレラ(1806〜77)は、トルトサ出身の軍人で「マエストラスゴ(テルエルとの県境にある山)の虎」と呼ばれた。1833年の第1次カルリスタ戦争でカルリスタ軍(カルロス派、王政復古派)に参戦した。1836年1月、トルトサ方面に侵攻したカブレラは、占領した都市の市長を銃殺刑にした。政府軍は報復として彼の母親を反逆罪の汚名を着せ銃殺した。
1838年、カブレラは、政府軍の支配下にあったモレヤを奪還した。堅固なモレヤ城を陥落させるため闇に乗じて城壁の警備兵を倒し、内部に潜入し内側から門を開け、味方を引き入れ占領したと言われている。
その後、1839年、政府とカルリスタ軍総司令部間で和平協定が結ばれて戦争は終結した。1840年、政府軍のエスパルテーロ将軍がカブレラの立てこもるモレヤ城を包囲し最終的に陥落した。しかし、カブレラは、城から脱出し、フランスからイギリスへ渡り、その地からカルリスタ勢力を支援した。
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市民戦争(スペイン内戦)時の大砲 | |
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町の闘牛場、こんな小さな町にもあるのには驚いた。さすがに牛追い祭りで有名な町だ。 |
町を囲む城壁 |
山の上に並ぶ風力発電機の風車
今回の旅行で初めて見たモレヤの猫
モレヤ付近の山では化石がたくさん出土する。子供が小遣い稼ぎに道ばたで売っていた。土産物屋では偽物(特にきれいなもの)を売っていることが多いそうだ。 |
町中は一部アーケード状になっている。やはりベランダが特徴。 |
許可車以外侵入出来ないように道路の真ん中にポールが出てくる。
車が入った後、ポールが上がってくる。その上に乗って遊んでいる。 |
町は山の斜面にあるので道路はつづら折れになっている。それで近道の階段が作られている。 |
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モレヤにもある百均ショップ |
手 工芸品生産ADELL、タイル作りの看板
ARTESANAL:職人の、手仕事の |
ここはスペインの王家とも関連が深いようでスペイン王室の人が来て泊まったホテルがありました。
避暑にはいいところですが冬は雪も降り、寒いそうです。地中海気候で暖かい所ばかりではないようです。
まだ、夏のバカンスの時期ではないので観光客は少なかったですが、シーズンになるとかなり観光客が多くなるそうです。
しかし、意外だったのはこの小さな町に銀行が3店あることでした。
昼過ぎになったので、スペインでは昼食は午後2時頃からのようです。レストランも客が入ってにぎやかになっていました。
英語も聞かれるので英国か米国あたりからも観光客が来ているようです。
昼食に立ち寄ったレストラン”CASA PERE”
C/BLASCO DE ALAGON N゜24 Morella(Castellon) Espana |
店の内部、カウンターで酒を飲んでいる人達 |
でかい揚げ餃子のようなもの、中はチーズ(?忘れた!)が入っている。
”エンパナリーヤ”というものでしょうか? |
パン・コン・トマテ(トマトすり込みフランスパン)、生ハム、スモークド・サーモン、ビールはサンミゲル。 |
バカラオ(タラ)の唐揚げ、結構うまい、おすすめ。 |
ツナ、これは日本の水炊きの缶詰と同じで味がない。 |
店のオーナーとツーショット、日本から来たと言ったらコーヒーをサービスしてくれた。
※スペインのコーヒーはスタバやマック以外ではエスプレッソが普通。”コン・ラチェ”か”with milk”と言わないと普通のコーヒーは出てこない。 |
サービスに出してくれたハーブ酒
アルコール濃度が高く、飲めなかった。
モレヤの名物らしい。 |
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まだ、6月の終わりなので観光シーズンには早く観光客は少ないが、7月の中頃にはかなりの数の観光客が訪れるそうです。 |
スペインの郵便ポストは黄色 |
彼と彼女は教会で結婚式を挙げた後、この石段をウエディングドレスを着て歩いて降りたそうです。下りとはいえ、少し重労働ですな・・・・。 |
左角がこの町のパン屋さん、焼き窯用の薪がたくさん積んである。ガスで焼くのではないようです。 |
モレヤの特産物としてトリフ(Trufa)があるようです。トリフ入りのチーズ(queso)のようです。negraとあるので黒トリフが入っているようです。 |
オリーブオイル(トリフ入り?)と黒トリフ |
モレヤで有名なお菓子『フラオンスFlaons』、パイ生地で包んで焼いてある。油で揚げているのではないとのことです。アップルパイかと思って食べたが違っていた。うまかった。
この菓子は凝乳(カード)とアーモンドで作られているとのことです。
※凝乳(curd)とは牛乳がかたまって豆腐状になったものでチーズの原料になる。
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土産物屋の化石、あまりきれいなものは偽物と考えた方がいいようです。 |
市民ホールに展示されていた祭用のかぶり人形、両手をひもで結んでいるのは人が中に入って歩くとき手がブラブラして安定が悪くならないようにするためです。右2つはイスラムあるいはムーア人のようです。 |
町の中の小さな教会(サン・ジョアン?) |
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この家は町では豪邸だそうです。外観がりっぱです。 |
左手の家は内部を改装してしゃれた家にしているので有名だそうです。 |
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