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 2006年8月29日 
 ツェルマット→フルカ峠→ベリンゾーナ
 
 ホテルをチェックアウトし、もし天気が良ければ
もう一度、アレッチ氷河(フィーシュ)の見物を止めて
ゴルナークラードへ再トライしようと思った。
マッターホルンは比較的よく見えている。
 
ホテルを出た頃はマッタホルンはよく見えている
 ツェルマットの駅でゴルナーグラート方面を見たら雲がかかっている。
これはだめだと判断し、予定通りフィーシュからフルカ峠に向かうことにした。

ツェルマット駅のトイレ、小便器の位置が高すぎる。

トイレの前にあるポスター
 
ツェルマット駅を後に・・・
 駅の隣接した立体駐車場で車に乗り、フィスプ(Visp)に向け、車を走らせた。
道路は空いており、走りやすい。
フィスプのラウンドアバウトで右方向に進路をとり、フイーシュ(Fiesch)に向かう。
フィーシュの標識が出たが、山の方は雲がかなりかかっている。
これではアレッチ氷河見物は無理と判断し、フルカ峠(Furka Pass)にに向かった。

フルカ峠へ向かう途中の道路沿いの教会

フルカ峠の入る前にあるローヌ氷河ホテル
(Gracier Du Rhone)

このホテルの手前の道路標識

いろは坂のようなフルカ峠が見えてきた
フルカトンネルの方に入らないように注意しながら進む、カートレインの駅の表示が出ていた。
フルカ峠を登り始める、まるで日光のいろは坂か六甲のドライブウエイと同じような感じだった。
しかし、ドライブガイドに書いてあるような危険な箇所はほとんどない。
少なくとも日本の山のドライブウエィが走れればまったく問題ない。
しかし、慎重を期すべきならば中型車のオートマの方がいいだろう。
このベンツは大きすぎる。 
 フルカ峠の手前でホテルが左手に見えた。
これが有名なベルベデーレ・ホテルと思ったが違っていた。
まだ、先だった。すこし停車して峠を登り始める。
フルカ峠の頂上(標高2431m)に近づくに従い、雪がある。
それも新しい、昨日降ったようだ。
登り切った所でベルベデーレホテルが見え、駐車場と土産物屋があり、
ポストバス、自家用車、観光バスが駐車していた。

左に見えるのがポストバス

フルカ峠頂上からシオン方向を望む

ローヌ氷河に開けられたトンネル

氷河のトンネル内
氷河の氷が青く見える
 土産物屋に奥にローヌ氷河のトンネルへの道がある。当然、有料である。
雪の積もった階段を下りて、氷河に掘られたトンネルに入る。
ただの氷のトンネル、ただ氷が青い。
氷河は年々、地球温暖化のためか後退しているとのことだ。

ホテル・ベルベデーレ(Belvedere)

道路は除雪されている。
 駐車場からもと来た方向を見ると絶景、ヘヤピンカーブが山肌に続いているのがよく見える。
昔はここを歩いて超えたのだろう、かなりの難所だったのだろう。
そのためにホスピスが建てられている。
ホスピスは現在の病院のホスピスではなく避難所という本来の意味するものだ。
日本の野麦峠の話を思い出した。

土産物屋で絵はがき(フルカ峠の記念ゴム印が押してある)と切手を買って
店の入り口のポストに投函した。
今度はレアルプ(Realp)向けの下りとなる。
登りよりすこし道路の狭い場所が多いが、対向車はほとんどなく、問題なく通過した。
日本の山の道路の方がもっと細いところがある。

下り道路にはかなり雪があり、除雪されていないと通常タイヤでの走行は到底無理だろう。
シーズンを過ぎているのかほとんどすれ違う車はないので走りやすい。
車のノーズが長いので、さすがにヘアピンカーブでは前が出過ぎるので
対向車があるとぶつけそうで危ない。

真夏に完全な雪景色

スノーシェルターの続く道路
  登りよりすこし道路の狭い場所が多いが、対向車はほとんどなく、問題なく通過した。
日本の山の道路の方がもっと細いところがある。
下り道路にはかなり雪があり、除雪されていないと通常タイヤでの走行は到底無理だろう。
シーズンを過ぎているのかほとんどすれ違う車はないので走りやすい。
車のノーズが長いので、さすがにヘアピンカーブでは前が出過ぎるので
対向車があるとぶつけそうで危ない。

氷河特急?

踏切で一旦停車
下って行くと線路が左横に見え、列車が平行して走っている。
途中踏切があり、列車が来たのでいったん停車。
通常、ヨーロッパでは踏切の前では一旦停車してはいけない。
日本のように一旦停車すると追突される恐れがある。

レアルプ(Realp)に向かって道路を進む。 
アンデルマットを過ぎるあたり、岩山に絵が描いてあるのが見えた。
これが悪魔が作った橋のあるところだろう。
しかし、すぐに通り過ぎてトンネルに入ってしまった。
停車するところはないので写真は撮れなかった。
(地球の歩き方に載っていた写真で確認ください。)

上の方の橋を右方向に進む、トンネルの入り口の
岩壁に赤色で悪魔とヤギの絵が描かれている

アンデルマットの手前のパーキングで
車を止めた
悪魔の橋の由来はここはシェレネン渓谷と言われる難所で、
この州の議員たちが橋を架ける場所に困って誰かが「悪魔に橋を架けさせろ」と言ったら、
悪魔が現れて「最初に通る者を生けにえするなら架けてやろう」と言い、
翌日にはちゃんと橋が架かっていた。
それで誰が犠牲になるのかと困っていたら、うまいことを考えた者がいて、
ひつじを連れてきて橋を渡らせ、人間ではなくひつじを生け贄にしたという話。 
 

一気にアイロロまで行ってしまうので少し情緒はない。
しかし、時間がなかったのでゴッダルダ峠越えはあきらめた。
 予定ではアンデルマット方向に引き返して高速道路(A2)に入ることになっていた.。
しかし、いつの間にか高速に入っていた。
多分、地図通りに走っていたのだろう。長いトンネルに入る。
なかなか出口に行かない。これだけ長いと少し不安になってくる。
これがゴッダルド・トンネルでゴッダルダ峠の下をくぐっている。
モンブラントンネルに匹敵するくらいかなり長いトンネルだ。
ベリンゾーナで泊まるところを決めておらず、早い目に着きたかったので峠越えをあきらめた。
このトンネルでも火災事故を起こしたことがあるそうだ。
さすがにこの長いトンネルで火災事故が起こればかなりの大惨事になりかねない。
アイロロを越えたところで、一息いれようとサービスエリア(AMRI PIOTA)に車を止めた。
ここでコーヒー(例のコヒー+牛乳、カフェオーレ)とマフィンで一息入れた。
もうちょっとでベリンゾーナだ。
もう景色は渓谷という感じはなくなった。

サービスエリア
カフェテリア形式のサラダバーは重量で値段が決まる。
あまり多く入れると高くつく・・・

サービスエリアからアイロロ方向を見る

日本でもめずらしくなくなったセルフのガソリンスタンド。
支払い方法が日本と異なる。
ここでは食い逃げがないようで後払いになっている。
 ベリンゾーナ
 
 ベリンゾーナは人口1万8000人と少ないが、ティチアーノ州の州都である。
城の前の広場の下が駐車場になっており、そこに車を止めた。
インフォメーションに行って今夜の宿泊の予約をすることにした。
こんな小さな町なのに意外と宿泊料金は高い。希望のホテルを2、3当たってもらったが満室でだめだった。
それで仕方なく星無しのSan Giovanni(おそらくB&Bらしい)を予約してもらった。

行ってみると、ホテルの看板はなくレストランであった。
これはドイツでもあったが、レストランがB&Bを経営しているのだ。少しプロ的な民宿と考えてよいだろう。
部屋は値段の割にはもうひとつだった。
まあ、一泊だけと思い、我慢することにした。

カステルグランデ

写真ではいかにもすごいように写っているが
あまり期待しない方がいい
チェックインして荷物を置き、カステルグランデに出かけた。
市内の真ん中にあり時間的にここなら楽に観光できる。
ベリンゾーナにはカステルグランデ(大城というが大したことはない)、モンテベッロ城、サッソ・コルバロ、3つの城がある。
サッソコルバロは山の上で、地球の歩き方では階段を登って徒歩で行くと書いてあるが、
ちょっとロートルには無理、明日、車で行くことにした。


 カステルグランデに入るには城壁にエレベーターが設置されているのでこれを使った。
帰りは歩いて降りた。徒歩で登っても大したことはない。
城に入ると内部は博物館になっている。特に見るものとしては城壁部分だけである。
博物館に入らなければ無料で外側の城壁は見物できる。
13世紀に建造されたとのことであるが修復されている部分が多い。
城の前の広場にはテントが設営されており昨日までなにかエベントがあったようだ。
後片付けをしていた。
ベリンツォーナは交通の要所としてローマ時代から抗争があり、カステルグランデももとは紀元前までさかのぼる。
13世紀にゴッタルド峠の道が開通し、15世紀にはコモとミラノとの抗争が激化し、城塞としてより拡張された。 

手前がモンテベッロ城、その上右にサッソ・コルバラ城
小さな町なので十分徒歩で巡ることが出来る。城を出たのは5時頃だった。
城のすぐそばにスーパーマーケットがあった。
 雨も降っているせいか、人通りがほとんどなく、少し不気味な感じだった。少し、寂しすぎる。
夕食をするところを探していると市庁舎の周辺に2軒ほどあったが、
1軒はほとんど客が入っていないので止め、少し人が入っているピッツエリアに入った。
前回、塩気が多くて困ったので塩気が少なそうなのを選んだ。
しかし、大きすぎて全部食べれなかった。
正直な感想を言わせてもらうとピザも日本で食べた方がうまかったように思う。
店を選べばそうでもないのかもしれないが・・・。

夕食をしたピッツエリアBIRRA CARDINA

カウンターにきのこが置いてある
 食事を済ませて外へ出たが、まるでゴーストタウンのようで人通りがなく、気持ちが悪い。
9時頃だったが雨も降っているのでホテルにもどった。
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