ハンガリー・チェコ・オーストリア 2005年
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2005年9月17日(土) プラハ
 午前中、プラハ城に向かう。
地下鉄でTESCOのあるNarodoni Trida(B線)に向かう。
またスリに会わないか心配だったが土曜日で地下鉄は空いていたのでそのような心配はなかった。

TESCOの前でトラムを待つ、22か23番に乗ることにした。
行き先の方向を確かめていたら23番が出てしまった。
すぐに22番が来たのですぐに乗り込んだ。
川を渡って市内を曲がりながら次第に上に登っていく。
PHORELECという駅で降りることになっていたメモに駅名を書いて
それを見ていたら近くに来たのだろう、
乗客の一人が次の駅だと教えてくれた。
 
トラム22と23の走行経路
 ストラトフ修道院(Strahovsky Klaster:Strahov Monastery)に向けて歩いていたら、
トラムの中で席を譲って上げた団体の男性が、声をかけて来た。
モナコから来たとのことであった。
チェコにはかなりヨーロッパのいろんな地域から来ているようだ。

ここにストラトフ修道院は図書館とその天井のフレスコ画が有名
そのほか付属の『哲学の間』も有名だそうだ。
図書館を見学することにした。
撮影には別料金が必要で係のおばはんが見張っており、
撮影する人に撮影許可のチケットの提示を求められる。実にがめつい。
あほらしいので撮影はやめた。
 
プラハのトラム
日本の市電と違って結構速く走る
 
 
ストラトフ修道院の入り口
 
教会の中は入れない
 
ストラトフ修道院『哲学の間
ストラトフ修道院『図書室』(絵はがき)
実際はこんなにきれいではありません 
 本は背表紙の皮が白く変色して粉が吹いている。
とても手入れをしているようには思えない。
映画に出てくるような図書館。(しかし、、メルク修道院に比べるとかなり格落ちでした)
飾りが多すぎてとても哲学的な考えが浮かぶかどうか現代人には疑問。
ここを下ればプラハ城の入り口。下りので楽なのでこのコースをとった。
 
城の入り口の中庭
 
入り口の男前の衛兵さん。
 
教会西側正面
 
ヴィート教会内部、
天井がやけに高い
 
ヤン・ネボムツキーの墓(純銀製)
 

ミュシャのステンドグラス
ヤン・ネボムツキー が王妃の告白を王にしゃべらなかったため
殺されたというのはうそ。
実際は国王とローマ教会との対立で殺されたというのが真相だそうだ
(解像度が悪く精細ではありません。130万画素の携帯電話のデジカメで撮影)
  プラハ城の入り口のトイレは有料10Kc(少し高い、相場は3〜5Kc)であった。
しかし出口(カレル橋方向)のおもちゃ博物館と坂の下り道のトイレは無料だった。

カレル橋に向かう。天気が悪くなり、曇り空となり、時折小雨が降っている。
しかしかなり人が多い。橋の上でジャズの演奏をしているグループがいる。
プラハでジャズというのはどうも似つかわしくない。
しかし、オルゴール演奏はまあ許せるだろう。
 
頭に5星の輪があるネボムツキーの像
 
フランシスコ・ザビエルの像
人気抜群、像の下のプレートに触れると幸せになれるということで
みんなが触るのでピカピカになっている。

カレル橋からプラハ城方向を望む 
 
モルダバ川
帰りに火薬塔に上ってみることにした。
市民会館から入るのかと思って入ったが入り口がない。
ついでにスメタナ・ホールがあるので、それも見学しようとしたが、
今日はコンサートの準備で見学出来ない日だった。
入口は火薬塔の下にあった。
エレベーターはなく、徒歩で階段を登る。
塔に登ると時計塔棟の屋上とは違った風景が見られる。

火薬塔からの市内の眺め 
 
火薬塔からティーン教会を望む
  市民ホールの下にレストランがあり、表に貼ってあるメニューを見るとローストダックが有名だとのことだった。
とても肉料理を食べるほどの胃の状態ではないので食べるのはやめた。(口惜しみです)

夜、国民劇場にオペラを見に行く。
もう一つ国立オペラ劇場があるが、こちらはドイツ主導で作られたものだそうだ。
はでな服装の人、おっぱい丸見えのイブニングドレスの人がいると思うと
比較的ラフなノーネクタイの人とあまり形式にはこだわらないようだ。
3階のボックス席(料金は日本円で3500円くらい)、
ここのほうが舞台が見にくいためか料金は逆に安い。
オペラ座の怪人の映画にも出てきたので後学のため予約してみた。
少し舞台の端は見にくいが真下に俳優が見えるし声もよく聞こえる。

国民劇場外観 

天井のシャンデリア 
 豪華絢爛、こんなのは日本にはないでしょう。
大阪の松竹座が少しこんな感じだった。
 
ボックス席からの眺め
 
 ボックス席では、手前、左の舞台は身を乗り出さないと見えません。
しかし、雰囲気はリッチな気分になります。
天井にはシャンデリアがあり、フレスゴ画が描かれている。
パリのオペラ座には及ばないがだろうが豪華絢爛だ。
案内のおばはんがボックス席の扉の鍵を開けてくれた。
なんとももったいぶった感じ。 

チケット 550Kc
配役
ヴィオレッタ:Natalja Melnik
アルフレード・ジェルモン:Valentin Prolat
ジョルジュ・ジェルモン:Ivan Kusnjer
フローラ・ベルヴォア:Yvona Skyvarova
 
オペラは『椿姫』
  オペラの内容は『椿姫』La Trabiata、舞台の上に字幕がチェコ語と英語で表示される。
これでなんとか意味は分かる。
まあオペラに無関心な私でも知っている超有名な話なので解説は必要ないだろう。
最初のところで流される曲はよく聴いたことがある。
途中でさすがに眠くなって居眠りをしてしまった。
(ホテルで少し仮眠をとっておけばよかった。)
本によると原題の『La Trabiata』とは"道を踏み外した女"とのことであまり いい題名ではない。
本によると当時のオペラは今のテレビの特番のようなもので社会的影響力が強く、
内容について検閲があった。
だから、娼婦の話というのはあまりよくないということで
道を踏み外したらこういう運命になるのだということで
批判をかわすためにこの題名にしたのだそうだ。
終わったのが午後10時だった。
花火の音が聞こえるので橋の方へ向かった。
橋からプラハ城が照明されて見えている。
カレル橋の上に花火が打ち上げられている。すぐ花火は終わった。
かなり寒い
 
幕間の休憩室
ごった返していてとても軽食はとれない。
コーヒーを飲むのがやっと
 
『椿姫』のあらすじ
  「椿姫」の源氏名を持つパリの高級娼婦ヴィオレッタは自宅の夜会で紹介された
青年アル フレードと愛し合い幸せな生活を送る。
しかし、彼の父ジェルモンに、息子の縁談に差 し障ると分かれるように言われる、
泣き泣き彼のもとをだまって去る。
事情を知らないアルフレードは怒り、パリの友人宅の夜会で彼女をみんなの前で罵倒する。
 数ヶ月後、胸を患 っていたヴィオレッタは病床で死にかけていた。
真相を知ったアレフレードは彼女の元に駆けつけ許 しを請うが、
すでに遅く彼の腕の中で彼女は息を引き取る。
(ここで観客はよよとすすり泣く・・・・・)
ふたりが出会うパーティの客たちによる乾杯の歌
ヴィオレッタのアリアああ、
それは彼の人か
さようなら、過ぎ去った日よ
アルフレードのアリア燃える心を
ふたりの二重唱パリを離れてなどが有名。
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